洗い流す絨毯クリーニングの方法について
日本では土足で絨毯の上を歩き回る習慣はないためそれほど汚れがないように見えますが、やはり日々の生活の中でシミや汚れはついてしまいます。まめに掃除機をかけていたとしても1年もたつとかなり汚れているのです。梅雨時期に空気中の汚れを吸い込んだり、湿気が絨毯の中に汚れを固定してしまうので掃除機ではすべての汚れは取りきれないのです。
絨毯は大きいので自宅の洗濯機で洗うこともできませんし、お風呂場で洗うにしてもかなりの重労働です。それよりは絨毯クリーニングに出すようにしましょう。普通のクリーニング店でもやってくれるものの、おすすめは絨毯クリーニング専門のお店です。
出張で絨毯クリーニングをしてくれる業者もありますが、そのクリーニング方法というのは、電動ブラシで合成洗剤を流しながら洗い、それを吸い取ってくれるだけの作業です。吸い取った液はかなり汚れているのでこれですべての汚れを吸い取ったような気になりますが、実際にはまだまだ絨毯の中にその汚れた液がそのまま残っているのです。汚れだけでなく流しいれた合成洗剤も残留しているので赤ちゃんやペットがその上で遊んだり床をなめたりするのはかなり危険です。
絨毯クリーニング専門のお店での洗いかたですが、大量の水で汚れを洗い流す方法がとられています。まずは洗剤をつけてブラッシングします。隅々まで丁寧にブラッシングすることで汚れが溶解します。ここで使われている洗剤がどのようなものなのかもお店選びのポイントとなるでしょう。そのあときちんと洗い流すとはいえ、体に有害なものを使っているところはやめておいた方がよいでしょう。
ブラッシングが終わると大量の水で汚れやごみを洗い流すのです。洗浄液の泡がなくなって水が透明になるまできちんとゆすぎます。そうすれば汚れだけでなくダニなども洗い流されていくのです。
ポリッシャーでは十分に洗えない絨毯の端のフリンジも丁寧に洗って、絡まりをほぐしてやります。
洗い終わると乾燥ですが、ウールやシルクなどの天然素材の場合、高温で乾燥することなく低温乾燥が基本です。乾燥作業で残っていたダニが死滅するのです。
専門業者で丁寧に洗って低温乾燥したとしても初めてのクリーニングは縮むことを覚悟しておく必要があります。ただ専門業者でなければ縮みが更に激しくなるだけでなく変形したり汚れが落ちきらなかったりといったトラブルの可能性も高くなります。
信頼できる業者でのクリーニングをお願いしましょう。