京都府 T様 (ペルシャ絨毯:クリーニング 房交換作業)
公開:2017/05/17 更新:2022/03/30
京都府のT様よりペルシャ絨毯イスファハン産ウールのメンテナンスのご紹介です。
お問い合わせ時に「房糸がかなりほつれてしまい、足に引っかかってしまいます。」と大変お困りのご様子でした。
20年ほど使用して一度もメンテナンスは行っていないとの事ですので、ほつれの原因は経年劣化によるものですが、絨毯生産地の乾燥した環境に比べ日本の気候は湿気の影響を大きく受けていますので劣化が進すみやすいものです。
T様と相談した結果、今回はクリーニングと房交換作業を承りました。
初めに水洗いクリーニングを行い絨毯表面の汚れを落としていきます。
そうすることによって毛質が柔らかくなり房交換用の針が通りやすくなりますので、房交換作業を行う場合はクリーニング作業が必須となります。
その後、既存の房を全てカットし、新しい房を縫いいれる作業へと入ります。
中央に織られているイラン文字と国旗のデザインは残し、房交換してほしいとのご希望でしたが、損傷が強いので本体を少し削る事をご承諾していただき、慎重に作業を行いました。
クリーニングで汚れを綺麗に落としてから房交換作業を丁寧に行った結果、作業前より柄模様がはっきりと現われ、全体が明るい仕上がりになっています。
また国旗デザイン部分は数ミリほど削り、仕上がりに不備がないようとても時間をかけて、丁寧に交換していきました。
損傷が強い絨毯は時間と根気のいるメンテナンスとなりますが、世界で一つしかない大切な絨毯ですので、仕上がりもご満足頂けるよう弊社スタッフ一同誠意を込め取り組んでいきます。
ペルシャンギャラリースタッフからのコメント
新しい房がつきますと全体の印象もだいぶ変わり、絨毯の耐久性もあがりますので、房交換作業はお勧めのメンテナンスです。
これから絨毯のクリーニングを予定されている方は修復・交換作業等もご検討されてみてはいかがでしょうか。
今回、京都府のT様よりご依頼いただいたメンテナンス内容は以下の通りです。
絨毯種類 ペルシャ絨毯イスファハン産 80×140cm
メンテナンス内容 絨毯クリーニング、房交換作業
メンテナンス費用 合計 4万円(税込)
作業日数 約4週間
クリーニングはもちろんお客様のご希望に応じて縁かがりの修理やタペストリー加工など様々な修理作業が可能です。
その他のご質問ございましたら問い合わせお待ちしております。