東京都 T様 (鍋島緞通:クリーニング、染み取り、色付け作業)
公開:2017/03/09 更新:2022/03/28
東京都にお住まいのT様から鍋島緞通の絨毯クリーニング・染み取り・色付けのメンテナンスのご紹介です。
鍋島緞通は日本で初めての織られた手織り絨毯で、当時の佐賀県・鍋島藩が織り上げました。
織り始められた江戸時代の日本には羊毛を原料としたウール素材がまだ輸入されていませんでしたので、日本古来からある木綿が使われています。
今日でも当時と同じたて型の織機を使い、経糸、緯糸、織込糸全てに上質な木綿糸が使われ、高温多湿な日本の気候にもふさわしい敷物です。
数カ所に黒い点の染みがあり、致命的なのが全体が日に焼けて色褪せがおきてしまっています。
これでは鍋島緞通とは全く分からない状態です。
色を元に戻す場合は色付けが必要となりますので、メンテナンス作業は絨毯全体を水洗い表面に付着したシミ汚れを取った後、クリーニングでは取れないシミ部分の染み取りを行い最後に色付けを行います。
いかがでしょうか。
水洗いクリーニングを3回行い従来の白さが戻り、明るく鮮明になりました。
シミ取り・色付けでは鍋島緞通特有の和風デザインが蘇り、クリーニングメンテナンスで90%は元通りの鍋島緞通に戻りました。
復元作業の最低条件は、絨毯の裏側にデザインがはっきりと残っている状態でしたら修復可能ですが、表と裏両面が変色していますとは70%~80%の復元率と低くなってしまいます。
年々の色褪せを感じましたらメンテナンスの目安ともいえます。
ペルシャンギャラリースタッフからのコメント
今回ご依頼頂きましたメンテナンス内容は以下の通りです。
絨毯種類 鍋島緞通コットン 90×180cm
メンテナンス内容 絨毯クリーニング、染み取り、色付け作業
メンテナンス費用 合計 約6万7千円(税込)
作業日数 約1ヶ月
またのご利用お待ちしております。