和歌山県 K様 (パキスタン絨毯:クリーニング、虫喰い、房部分修理)
公開:2024/03/08 更新:2024/03/15
和歌山県のK様よりパキスタン絨毯のメンテナンスをご依頼したいとお問い合わせがありました。
手織り絨毯の中でも丈夫で実用性が高いパキスタン絨毯ですが、やはり30年も経過しますと汚れや傷が目立ってきます。
海外旅行の道中で購入し、ヨーロッパ各地を巡った思い入れのある絨毯ですので、今後も長く使用できるようクリーニングの他、損傷が目立つ箇所の修理を承りました。
上下房付近のパイルに歪な穴が無数にありますが、これは全て虫喰いの跡です。日本は高温多湿な気候なため、中東ヨーロッパ諸国より虫喰いといった症状が出やすい傾向にあります。
その他、キリム部分がほつれにより糸が欠損していますので、新しい糸で生地を織り直していきます。
しっかりとクリーニングを行ったことにより、おおよそ30年間分の汚れが落ち、本来の色彩と模様がしっかりと現れました。
また、虫喰いによるほつれを織り直すことでキリム生地を綺麗に修繕。
フリンジ(フサ糸)も新品に交換することでパキスタン絨毯ならではの落ち着きのある雰囲気を蘇らせることができました。
ペルシャンギャラリースタッフからのコメント
今回のご依頼内容は以下の通りになります。
絨毯種類:パキスタン絨毯シングル織り(リビングサイズ:200×300cm)
対応内容:絨毯クリーニング、虫喰い修理、房部分修理
費 用:約170,000円
作業日数:約2ヶ月
パイルの損傷は年数が経過しますと、経年劣化などの原因で傷が進行する事が多く、後に高額な修繕費用が発生する場合がございます。
そういった事態が起きないよう弊社では予防対策として定期的なメンテナンスを推奨しております。
絨毯の汚れや痛みでお困りの方はお気軽にお問い合わせください。