滋賀県 A様 (ペルシャ絨毯:クリーニング、房一列交換)
公開:2021/11/10 更新:2022/07/08
今回は滋賀県にお住いのA様からのご依頼です。長年使用しているペルシャ絨毯のメンテナンスを行いたいとお問い合わせを頂きました。
全体の色彩が落ちており、経年劣化によって房糸が千切れてしまうとの事。
依頼人のA様は買い替えを検討していたそうですが、長年使用してきた絨毯に思いれがあり、メンテナンスで以前のような姿に戻すことができないかと仰られておりました。
A様のご希望を叶えるためなるべく元の状態へ戻す修復を相談した結果、作業内容は・クリーニング作業・房一列交換作業となりました。
上下部分がかなり短くなっていますが、このままの使用は本体にまでほつれが発生する危険性があります。
現存している房糸も弱り、簡単に抜けてしまいますので一列全ての交換作業を行います。
損傷は早期対処する事によって後のメンテナンス費用を抑える効果もありますので、お早めに修復を行って頂ければと思います。
いかがでしょうか。本来の華やかな色彩が表れたことにより、全体の明るさがかなり上がっております。また房を一列交換しましたので新品のような仕上がりとなりました。
経年劣化は絨毯に限らず、ありとあらゆる物に起こりうる現象です。修復を断念し、新しく買い替える方も多くいらっしゃいますが手織り絨毯はメンテナンスで改善することができます。
芸術性が評価されているペルシャ絨毯は世界三大財産と言われ、価値が高い家財になりますので破棄や買い替えるのではなく、一度メンテナンスをご検討ください。
ペルシャンギャラリースタッフからのコメント
今回滋賀県A様より頂きましたクリーニング依頼内容は以下の通りです。
・ペルシャ絨毯シルク クム産 玄関マットサイズ(縦80cm×横120cm)
・クリーニング作業、房一列交換作業
・作業日数 1ヵ月間
・メンテナンス費用 合計 約5万円(税込)
手織り絨毯は定期的なメンテナンスを行うことで、元の状態を保ち続けることができますので是非クリーニングをご検討ください。
またのご利用をお待ちしております。