兵庫県 I様 (ペルシャ絨毯:クリーニング、 染み取り、色付け作業)
公開:2017/02/23 更新:2022/03/28
今回はペルシャ絨毯のクリーニング、シミ抜き、日焼け修理のご紹介です。
「ペルシャ絨毯は織り込みが細かいので汚れません」と仰られる販売店様がおりますが、長期間使用は日常の清掃のみで取り切れない汚れが必ず発生します。
定期的なメンテナンスを行われている絨毯でしたら簡単なクリーニング作業にて清潔に保てますが、メンテナンスを怠り素材が弱っている部分は染み汚れとして残りがちです。
このシミ汚れや通常使用による退色、変色こそが「アンティーク絨毯」として評価されますので、新品のように保つことが正解ではありませんが、ペルシャ絨毯シルクの多くが色鮮やかな色調がほとんどですので、色彩豊かに保つこともよいかと思います。
家具を置かれた跡が所々に目立ち、全体が茶色く汚れています。
お客様からは思い入れのある大切な絨毯という事、ご親類の方へお譲りになるということもあり、しっかりメンテナンスをしたいとご希望がありましたので、絨毯のクリーニングと全体のシミ取り、日焼けによる色褪せ修理を行いました。
全体のクリーニング後、染み抜き剤をつけた細い筆を使い、職人の手作業でひとつひとつ染み汚れを抜いていきます。
最後に日焼け修復を行いますが筆を使用しミリ単位で色付けていきますので、メンテナンス作業の中でも一番長い作業といえます。
いかがでしょうか。ペルシャ絨毯シルク本来の色使いと光沢が戻り、デザインもはっきりと浮かび上がっています。
青緑の色調も色付け作業によって回復し、家具の跡もなくなりフサの部分も白く仕上がっています。
絨毯をお届けした際にはお客様も納得され大変喜ばれていました。
ペルシャンギャラリースタッフからのコメント
今回ご依頼頂きましたメンテナンス内容は以下の通りです。
絨毯種類 ペルシャ絨毯クム産シルク 150×200cm
メンテナンス内容 絨毯クリーニング、染み取り、日焼け修理作業
メンテナンス費用 合計 約18万円(税込)
作業日数 約1ヶ月半
窓際は日光に当たりやすい場所ですので日焼けが起こりやすくなります。
ご利用お待ちしております