福井県 K様 (中国緞通ウール:クリーニング、4面ロック、虫食い修理)
公開:2021/06/02 更新:2022/10/10
福井県のK様より中国緞通ウールのクリーニング依頼&メンテナンスのご依頼をいただきました。
ご両親が長年大切に使用した思い出深い絨毯とのことです。お家のリホームの予定があるようで「思い出深い自宅の風景を残したい」とご要望を頂きましたので、メンテナンス込みでお見積りさせていただきました。
確認したところ汚れもさることながら、虫食いに遭ってしまっておりパイル糸の一部が取れてしまう状態でした。
今回は絨毯クリーニングと、虫食い修理、耐久性を高める提案として房カット、縁かがり修理を対応させていただきましたので、その様子をご紹介させていただきます。
従来ウール商品は、虫が湧きずらく清潔に保てると謳われていますが、日本の温暖湿潤気候では湿気が強く虫食いやカビの発生が散見されます。
K様の絨毯でも虫食いが多数発生し、パイル糸がポロっと取れてしまう状態でした。
さらにK様より「お掃除ロボットを使いたいが、房が絡んでしまって困っている」と伺っていたため、思い切って付いていた房糸をカットし、4面を縁かがり処理※し、20~30年の耐久性のある処理をご提案したところご了承いただきましたので作業スタートです。
※ほつれを防止し、頑丈にする処理です
まずクリーニングを行ったことで色褪せていた色が絨毯本来の美しいブルーに復活しました。
さらに耐久性を改善するため絨毯の4面を3cmほどカットし、1列揃えの柄のバランスを考えて縁かがり加工をすることができました。
虫食い部分も損傷の強い部分は全て取り除くことができ、残っている部分は耐久性のある部分ですので長期にわたり使用可能です。
これで自動掃除機が房を巻き込んでしまうこともありません!
ペルシャンギャラリースタッフからのコメント
今回のご依頼内容は以下の通りになります。
対応内容:絨毯クリーニング作業、虫食い処理、上下房のロック加工、左右縁かがり交換
費 用:合算 約230,000円
作業日数:約1ヶ月
中国緞通は20~30年前に日本で大人気商品として普及しましたが、現在では中国の経済発展と織り子の減少により日本での市場価格が上昇。手織り絨毯としての価値も高騰しています。
ご家庭で長くご利用になっている方も多いと思いますので、汚れや痛みが気になる方はメンテナンスをご検討ください。
K様のようにリホームや建て替え、お引越しによる生活スタイルの変更で、今まで使っていた絨毯のサイズが合わなくなってしまった。色彩が合わなくなってしまった。といったお悩みのご相談は多々いただきます。
絨毯に合う加工方法をお見積り無料にてご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。