富山県 T様 (インド絨毯:クリーニング、シミ取り&色付け、房&縁がかり交換)
公開:2020/06/16 更新:2022/05/30
T様のおばあ様の代より使用されているそうで、全体がかなり損傷しているとの事でご相談を受けました。
全体的な痛みが強く、修復も難しい物でしたので完全に元の状態へ戻す事はでき無いとの旨をお客様へお伝えいたしました。
お客様より「可能な限り修復してあげたいので、提案された全ての作業をお願いします。」とご返答がありましたので、クリーニング作業の他、染み取り、色付け作業、縁かがり交換、房交換作業の5つのメンテナンスを行わせて頂きます。
通算70年程使用されている絨毯は形を保つのが精一杯な状態でした。
表面が所々白くなっている箇所はパイル糸が無くなり、縦糸と横糸が剥き出しの状態になっておりますが、取れてしまったパイル糸は修復ができませんので、色付け作業で目立たないようにしていきます。
劣化した絨毯を丸めた時にパキパキとした木が割れるような音が出ますが、これは経糸と横糸が硬化してしまい、糸繊維が割れている音ですので大変危険な状態です。
ここまで劣化していますと通常のメンテナンスでは傷付けかねませんので、いつもより慎重かつ丁寧に作業を行っていきます。
長年の汚れはかなり溜まっておりましたので、後ほどのメンテナンスを行いやすくするよう徹底的にクリーニングと染み取り作業を行いました。
薄れ所々白くなっていた部分に関しても、全体の色彩がしっかり整えられていると思います。
房と縁かがりも交換させて頂きましたので、耐久性も上がり今後もさらに長く使用出来る状態まで回復しました。
ペルシャンギャラリースタッフからのコメント
全体的な痛みが強く非常に難易度の高いメンテナンスでした。
損傷箇所をお直しすることによって絨毯の寿命も延びますので、是非メンテナンスをお試しください。
今回のメンテナンス内容は下記の通りになります。
絨毯種類 ペルシャ絨毯クム産シルク 110×160cm
メンテナンス内容 絨毯クリーニング、染み取り、色付け、縁がかりと房の交換
メンテナンス費用 合計 約20万円(税込)
作業日数 約1ヶ月半
倉庫に眠っている絨毯や譲り受けた絨毯等ございましたら、状態に合わせて修復作業のご提案をさせて頂きますので、お気軽にご相談ください。
ご依頼お待ちしております。