絨毯クリーニングでシミを取り除く
家庭で絨毯は広く使われていますが、長年使用しているとシミや痛みが目立つようになります。
そのために絨毯クリーニングをする必要がありますが、絨毯の素材に適した場所に使用することでその頻度や手間をおさえることができます。
絨毯の素材は大きく分けて天然繊維のものと化学繊維のものがあります。
天然繊維にはウール、綿、絹、麻などがありますが、その中でももっとも絨毯に適しているのがウールです。
吸音性や吸湿性に優れているだけでなく、燃えにくく保温性があり、汚れにくい上にもし汚れてもその汚れを落としやすいという特徴を持っています。
欠点は虫やカビがつきやすいことです。
化学繊維の中でナイロンは強度が高く、薬品や油などによるシミがつきにくいのが特徴で、人がよく歩くような場所に向いていますが、静電気が起こりやすく高温に弱いのが欠点です。
アクリルはウールに質感が似ており、保温性が高く弾力性があり、シミがつきにくく防虫性があります。
ポリエステルは化学繊維の中では最も熱や薬品に強く防虫性に優れています。
この他にもいろいろな素材がありますが、いずれにしても日ごろからのメンテナンスは必要です。
液体をこぼしたらその場でふき取るのはもちろんですが、週1回は掃除機でホコリを吸い取り、月1回は洗剤を使って汚れを拭き取りましょう。
もしシミになるようなものをこぼしたときは乾いた布でつまむように拭き、その後水か中性洗剤を溶かしたぬるま湯でさらにつまみ拭きします。
どうしても汚れが落ちなかったり臭いが取れないときは、業者に絨毯クリーニングを頼みます。
業者に中には水を使わずシャンプーを使った絨毯クリーニングをするところもありますが、洗剤が絨毯に残ったままになりますので、水洗いをしてくれる業者を探しましょう。
また水洗いをするときに消臭効果のある洗剤を使うことにより、臭いを元から断つことができます。
家庭ではどうしても取ることができないシミについても、専門知識を持った職人なら対応が可能です。
絨毯クリーニングに出すついでに、痛んだ絨毯の修理をしてもらうこともできます。
日当たりのよい部屋に敷いた絨毯は表面が日焼けをしてしまいますが、専門道具と技術で日焼けした部分を削ると復元が可能になります。
擦り減ったり虫が食った部分には、新たに糸を継ぎ足して補修してくれます。
なお、絨毯も大きいものになると業者に持ち込むのは大変ですので、集配サービスを利用するといいでしょう。