絨毯クリーニング、素材に合わせた洗浄方法
日頃、絨毯の上でゴロゴロしたり、お菓子を食べたり、ペットが走り回ったり、そんな家庭の絨毯は、
年に一度は絨毯クリーニングへ出した方が良いのです。
絨毯の中には、様々な汚れが絡まりあって染み込んでいます。
底の方には、それらのゴミを食料としてダニが生息しているかもしれません。
裏返して見た時に、黒っぽくカビが生えていることもあるかもしれません。
そんな汚れた絨毯の上で寛いでいると、ダニに噛まれたり、カビによるアレルギー症状がでたり、
小さなお子さんだったら、皮膚に炎症が起きることもあるかもしれないのです。
出来れば衛生的に使用したいですが、掃除機だけでは取り切れません。
絨毯クリーニングというと、大まかに3つの方法で洗浄しています。
・水洗い
これは最もきれいに汚れを落とす方法で、絨毯を床に広げて洗剤液でブラシ洗いします。
その後、よくすすぎをしてから乾燥させる。
・シャンプー洗い
基底部まで水にぬらさずに、表面に泡を吹きかけてポリッシャーなどの機械を使ってブラッシングし、
汚れた泡をバキュームで吸い取ります。
・ドライクリーニング
洗濯機に専門の溶剤を入れて洗う。
裏側がゴム張りのものは使用不可。
これら3つのうちで、それぞれの絨毯の素材にあったもの、例えば水洗いは洗浄力は強いですが、
色落ちや、縮みの原因となりますので、シルクや古いウールなどのデリケートな素材のものには向きません。
また、床に張り付けられていて、はがすと痛んでしまうような状態のものに、シャンプー洗いは適しているのですが、
最後のすすぎが十分でないと、洗剤成分が残ってしまいます。
ドライクリーニングは、絨毯クリーニングとしてはおすすめ方法ですが、大きさによっては洗濯機に入らないものがあり、
全てに対応しているという訳ではありません。
このように、自分の絨毯がどのような素材であるか、また、クリーニングを頼む業者が、どのような洗い方をしているのかを
事前に調べておくと、良いですね。
絨毯といっても高級なペルシャ絨毯から、家でも洗えるような、アクリルやポリプロピレン製のものまで様々です。
一般的には、ウールの絨毯は吸音性、染色性、吸湿性に富み、汚れが付きにくく落ちやすい、難燃性があり、
クッション性、保温性に優れているといわれます。
こんなに、良いところばかりのウールの絨毯ですが、虫やカビに犯されやすいという欠点があります。
お気に入りの絨毯であれば、日頃からお手入れをしつつ、年に一度はクリーニングへ出すと、
プロの技で、しっかり汚れが落とされて、気持ちよく使用することが出来ますね。
夏にかかる頃に業者へ出して、冬になる前に受け取れるというサービスもありますので便利ですよ。