家庭における絨毯クリーニングのやり方
絨毯の素材には合成繊維のものと天然繊維のものがあります。
天然繊維の中でもウールの絨毯は汚れがつきにくく、さらに汚れがついてしまっても掃除がしやすいため、家庭でも多く使われています。
日ごろからきちんと絨毯クリーニングをしていれば長い期間その美しさを保つことができるでしょう。
絨毯の汚れのほとんどは表面についた食べカスやフケなどのほこりであり、それを放置しているとダニの繁殖の原因となります。
そのため週に2回は掃除機でほこりなどを吸い取りましょう。
掃除機をかけるときは絨毯の毛並みとは逆方向に動かします。
毛を起こすことによって根元のほこりを取ることができるためで、逆に動かすとかえってほこりを閉じ込めてしまいます。
なお掃除機で吸おうとしてもなかなか取れないものに髪の毛や糸くずがありますが、これは市販されている粘着テープつきのクリーナーを転がして対応します。
また3ヶ月に1度は拭き掃除もしましょう。
ぬるま湯に家庭用の中性洗剤を入れ、雑巾を固く絞って拭いていきます。
これも毛並みとは逆の方向に拭いていきますが、ある程度力を入れるようにします。
汚れがひどいときには絨毯用のシャンプーを使う方法もあります。
もし絨毯の上に何かをこぼしたときは、それが染み込んでしまわないうちにすぐに拭き取るようにしましょう。
こすってしまうと汚れが広がりますので、乾いたタオルやティッシュペーパーを押し付けるようにして拭き取ります。
シミになってしまったら、その原因に合わせた方法で取り除きます。
コーヒーや紅茶であればぬるま湯をかけたあと吸取紙で吸取ります。
ジュース類はアンモニア水で拭いた後中性洗剤で拭いていきます。
チョコレートはベンゼンでたたいて脂肪分をとったあと洗剤でたたくように拭き取ります。
しょうゆやソースは中性洗剤かアンモニア水で拭き取ります。
尿はお湯をかけてタオルで拭いたあと酢で拭きます。
この他にも日常生活をしているといろいろなシミや汚れがついてしまいます。
家庭では対応できないどうしても落としたい汚れなどがある場合は、業者に絨毯クリーニングを頼むしかありません。
ただし、一般のクリーニング店では対応していないところがあったりクリーニング方法に問題があったりするので、専門業者に頼むようにしましょう。
とくに化学洗剤を使った機械洗いだと洗剤がカーペットに残ってしまい体によくありません。
水を使って手洗いでのクリーニングを選びたいですが、費用は高くなってしまいます。
日ごろから家庭で絨毯クリーニングをするように心がけ、抑えられる出費はできるだけ抑えましょう。